リワーク通信:アンガーマネジメント②
- 2024.09.29
こんにちは、精神保健福祉士の浅野です。
前回に引き続き、アンガーマネジメントのお話をさせていただきます。
・・・怒りは二次的感情・・・
怒りの裏側に隠れている感情(一時感情)が、怒りを呼び起こしていることが多いと言われています。
例題で学んでみましょう!
イライラ例題①:
息子がいつもの時間に帰ってこない。連絡しても返事がない。
息子帰宅後に返事がなかったことを問い詰めると、「充電がなかった」と。
→このときに怒りの裏側に隠れている感情は“心配”だと考えられます。
イライラ例題②:
一ヶ月前からデートの約束をしていた。彼に急な仕事が入り、キャンセルとなった。
「一ヶ月前から、ずっとたのしみにしていたのに…」
→このときに怒りの裏側に隠れている感情は“さみしさ”だと考えられます。
このように怒りの裏側には、心配・不安・悲しみ・悔しみ・さみしさ・恥ずかしさ・不甲斐なさなど、いろいろな感情が隠れており、むしろそういった感情が『一次感情』と考えられています。
しかし脳は瞬時に反応してしまうため、その一次感情に気付かないうちに“怒り”に変わってしまいます。
“怒り”そのものを沈めようとするよりも、一次感情を理解する方がエネルギー消費が少なく済みます。
また怒りの感情をそのままぶつけるのではなく、一次感情を伝えた方が相手も受け入れやすいのではないでしょうか?
そしてわたしを主語とした『Iメッセージ』を使うと効果的だと言われています。
〈Iメッセージに変換〉
イライラ例題①:「わたしは連絡しても返事がないことが、とても心配だった」
イライラ例題②:「わたしはずっとたのしみにしていたから、とてもさみしかった」
アンガーマネジメントは非常に深い分野です。気になる方はぜひリワークへ!
★今日の名言★
『あるべき姿ではなく、ありのままの人間を受け入れよう』(フランツ・ペーター・シューベルト)
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