小集団活動 サークルK
- 2024.05.06
こんにちは、リワーク担当の浅野です。
サークルK…由来の説明は割愛させていただきますが、昔あったコンビニの名前ではないですよ(笑)
2024/4/1のブログでもお話させていただいたように、リワークではお仕事で必要な体力をつけていただくために、午後の1時間半はしっかりと運動できる時間を設けさせていただいております。
それとは別に、小集団で行うことができる運動をAさんに立案・実施を依頼しているのが、サークルKです。Aさんに依頼した目的としては、Aさん自身が“人前で話すことが苦手”“他者と上手くコミュニケーションを取ることができない”といった課題を抱えていたので、それらの練習をしていただく場をセッティングさせていただきました。
他参加者の前で話しているAさんを見て、スタッフの視点では良いパフォーマンスをされていると感じましたが、Aさんの自己評価はあまり高くありませんでした。つまり主観的・客観的な視点にズレがあったのです。
現在、Aさんにはスタッフとの面談や自己理解を通して、ご自身のことを客観的に見れるように意識していただく練習をしていただいています。
サークルKの話に戻りますが、サークルKに参加していただくにあたり、それぞれの課題や目標を明確にして取り組んでいただいています。
例えば
・コミュニケーションを取ることが苦手なので、運動を通して対人交流技能を向上させたい。
・毎日の運動がルーチン化しているため、新たな運動メニューを導入させたい。
・上手く運動の負荷をコントロールできていないため(負荷をかけすぎている/加減してしまっている)、バランスよく運動したい。
など、課題や目標も多岐にわたります。
そこでサークルKに参加されているみなさんの生の声をインタビューしてみました。
Aさん:運動の説明で声を出し続けていたことで、話をするハードルが下がってきたと感じる。説明する以外のところでは、他の方の感想や質問をもらさないように聞き、答えられるようにしてきた。まだまだ話すことにストレスを感じるが、人に慣れ、場に慣れていきたい。
Bさん:普段のフィットネスと違い、強度の強い運動をするので、その分鍛えられるという感覚があった。また一人ではなく集団で行うので、周囲に合わせて頑張ろうとして、強度を上げて運動することができ、持久力を高める良い訓練になったと思う。その他、運動を通して同じツラさを共感しあったり、笑いあったりできたのもよかったと思う。
Cさん:当初は自分が目標にする運動量に届かないことに煩わしさを感じることもあったが、集団でなければできないこと(対戦や声かけなど)を実施していく中で、課題としていたコミュニケーションを練習することを思い出すことができた。サークルKで実施したダッシュ運動は、ランニングとは違った負荷があることが分かったため、自身のトレーニングに取り入れ始めている。
みなさん、運動がもたらす効果は体力強化だけじゃないことを実感されている感想ではないでしょうか。
※写真は4月上旬にAさん主導で実施した、“ポートボールゲーム リワークバージョン”の様子です。
★今日の雑学★
『緑色信号を青信号と呼ぶ理由』
新緑の季節なので、“緑色”についての雑学をご紹介したいと思います。
信号機の色(緑・黄・赤)は世界共通であることはご存じですか?そして青色信号を他国は「green(緑)」と呼び、「青」と呼んでいるのは日本だけだそうです。
もともと日本にあった色の言葉は「白・黒・赤・青」であり、「緑」は「青」に含まれていたようです。
万葉集の中では「木々の緑色」は「あを」と表現され、「緑(みどり)」という言葉の語源は「みずみずしい」、「緑」は「新緑の若葉」を表す色だったそうです。
その後、「青」の中から「緑」が区別されるようになったようですが、前述のような経緯から、日本人は緑のもの(青菜・青虫・青りんご・青汁など)を「青」と呼ぶ習慣が残ったと考えられているようです。
当院リワークの見学・説明も可能です。ご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。お問い合わせは、豊田西病院 デイケア リワーク担当 電話番号:0565-47-7227 まで