緊急度と重要度のマトリクス

  • 2024.05.25

こんにちは、精神保健福祉士の浅野です。

緊急度と重要度のマトリクスとは、タスクの優先順位をつけるために、緊急度と重要度に応じてタスクを4つに分類し、それぞれの領域のタスクに対するアプローチ方法を決めるための手法です。

リワークを利用し、復職されたAさんとの関わりをご紹介します。

Aさんが自己理解を進めていく中で、“会社に対して自分の要望をどの程度伝えてもいいのか”という部分で躓かれました。

Aさんにまずは小さな要望から大きな要望まで、ご自身の思うままにすべて書き出していただき、次にそれらを緊急度と重要度のマトリクスに当てはめていただくこととしました。

最初にフィードバックした際には、ほとんどの要望が〈緊急度↑/重要度↑〉の状態でした(写真上部)。

それ以降、担当職員と共にAさんが書き出した要望を一つ一つかみ砕いていくことで、マトリクス図に少しずつバラつきが見えるようになりました(写真下部)。

その絶妙なバラつきをもとに、次にAさんには要望に順位をつける作業をしていただきました。

結果的にAさんが会社に伝えるべき要望がはっきりとしてきました。

Aさんは、自分だけで要望に順位をつけていくと、どうしても主観的になってしまうため、担当職員の視点、つまり客観的な視点も反映したことでマトリクス図にバラつきが出たと考察されていました。

Aさんはご自身の特性をリワークを通い始めた早い段階で自覚されており、“曖昧”な表現が苦手な傾向があったので、今回は“見える化”することが効果的だと考え、マトリックス図を使用して対策を練りました。

★今日の名言★

We first make our habits,then our habits make us.

『はじめは人が習慣をつくり、それから習慣が人をつくる』(ジョン・トライデン)

当院リワークの見学・説明も可能です。ご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。お問い合わせは、豊田西病院 デイケア リワーク担当 電話番号:0565-47-7227 まで

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