自分を知ること
- 2024.02.01
こんにちは、リワーク担当の浅野です。
みなさんは自分の得意なことや苦手なことを聞かれたときに答えることができますか?
今回はご自身のことを知っていただくために、参加者Aさんに実際に取り組んでいただいた内容をご紹介します。今回のケースは得意なことを通して、ご自身のことを知っていただく機会とさせていただきました。
Aさんは幼少期から運動をされていたので、参加者に提供するエクササイズメニューを講師役としてプロジェクトしていただきました。もともと話が長くなってしまったり、要点をまとめて説明することが苦手なため、“苦手を練習する場”として活用していただく目的がありました。
当日の進行を円滑に進めるために、自他共に分かりやすいようにパワーポイントを作成し、自身が苦手な箇所は他参加者依頼し、作業療法士と振り返りを行い、通し練習にも取り組みました。当初は予定時間をオーバーすることもありましたが、口頭で伝えることで説明が長くなってしまうのであれば身振り手振りを使ってみたり、本人が持っている知識や本などで得た情報、他者の助言などさまざまな工夫を取り入れることで当日は時間内に収めることができ、参加者からも「とても説明が分かりやすかった」などの感想が挙がっていました。
企画者Aさんの感想:最初講師役の依頼があったときは「本当にできるのか不安」という気持ちが大きかった。準備を進めていく中でスタッフや他参加者の助言をもらいながら、要点をまとめることができ自信に繋がった。人に何かを伝えるためには相手が何を求めているのかを詳しくヒアリングし、その要望に対して何を提供できるのかが大切だと思っている。それは今後仕事していく上で、自分にとって課題になってくると考えている。
そしてこのプロジェクトを通し、Aさんの新たな課題として『報告・連絡・相談をする力をつけること』が見えてきました。プロジェクト後、Aさんには新たな課題の達成に向けて、自己理解を深めていただいています。主観的・客観的視点から自分自身を知る作業は一進一退で、時に苦しい時間となることもありますが、お仕事していく上でも社会生活を送っていく上でも必ず活きると言っても過言ではありません。
今回のケースのように、リワークでは参加者の特性やニーズに合わせて、個々のご支援もさせていただいております。
★今日の雑学★
『なぜ節分に豆まきをするの?』
諸説ありますが、豆=魔滅とも捉えることができ(魔を滅する)、炒った豆を使うのは“魔の目を射る”という意味に通じると言われているそうです。
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