リワーク通信:SST(Social Skills Trainig) 社会生活技能訓練
- 2024.06.27
こんにちは、精神保健福祉士の浅野です。
リワークでは定期的にSSTを開催しています。
SSTとは社会生活を送っていく上で必要な技術(物の考え方/行動の取り方:認知)を習得するための訓練です。
「人に話しかけるのが苦手」「自分の思いを上手く伝えられない」「集団の中に入れない」…など、みなさん大なり小なりいろいろな困難を抱えながら生活されているかと思います。
SSTでは実際の状況に近い場面設定でのロールプレイ(行動のリハーサル)で練習していただきます。当事者役の参加者はもちろん、相手役の参加者も相手の立場になることで、さまざまな気付きが得られます。
〈SSTの目的〉
①言語的コミュニケーション/非言語的コミュニケーションが、より適切で効果的なものとなるようにする。
②物の考え方/捉え方/解釈(つまり認知)が、より現実的且つ健全で前向きなものとなるようにする。
③ロールプレイで練習したことが、実際の生活場面で上手く行えるようにする。
〈SSTで学習すること〉
①対人関係における基本的な知識
適切な対人行動についての基本的な知識。
②自分以外(他者)の考えや思い、感情などを理解する方法
相手の言葉の理解の仕方や、相手の表情やしぐさなどから、その意図や表には出てこない感情を読み取る方法。
③自分の思考と感情の伝え方
自分の考えや思いを相手に伝えるために、自分が求めていること・考えていること・感じていることを、その場の状況に合わせ伝える方法。
④対人関係で起きる問題解決方法
他者から誤解されたり、理不尽な要求をされるなど、自分の思い通りにならないときの対処法。
過去には、
・自分の要望を上手く相手に伝える方法
・自分の仕事で手一杯のときに他の仕事を断る方法
・長話を切り上げる方法
・分からないこと 困っていることを聞きづらい
上記のようなテーマを取り上げました。
SSTではロールプレイを見て、『よかった点』や『さらによくする点』を挙げていただきます。浅野が考えるSSTの最大のメリットは、この“正のフィードバック”です。
“正のフィードバック”をされることで、自信がついたり、メンバー同士の団結力(孤独感が連帯感に変わるなど)が生まれたり、周りからの応援や助言が大きな原動力となることがあります。
今後のブログでもSSTの様子を、ご紹介していければと思っています。
★今日の名言★
『人の世には道は一つということはない。道は百も千も万もある。』(坂本龍馬)
当院リワークの見学・説明も可能です。ご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。お問い合わせは、豊田西病院 デイケア リワーク担当 電話番号:0565-47-7227 まで