病院紹介
理事長・院長挨拶
当院は、創立者である坪井弘次がアメリカのウィスコンシン州ミルウォーキーの精神科病院でレジデントとして学び、広大で自然豊かな環境の中、明るく開放的な雰囲気の病院にカルチャーショックを受け、そこで学んだ精神科医学を実践できる理想的な病院を作りたいという思いから、1968年7月に豊田西クリニックとして開業し、12月に85床で病院が設立されました。開かれた精神科病院を目指して、近隣の医療機関等との連携のもとに、より良い精神科専門医療の実践に取り組んでいます。
地域の精神科患者さんのよりよい健康と生活のため、急性期症状にはできるだけ短期入院を行い、外来での治療とケアを行うことで、少しでも地域や自宅に近い場所で社会生活が続けられるよう、多職種での精神科医療を目指しています。カウンセリング、作業療法、栄養相談、訪問看護、就労復職支援、デイケア等、通所型授産施設を通じ、社会復帰や日常生活の復帰を皆様とともに目指しています。
人生では必ず大きな、あるいは持続的なストレスがかかり心身の不調に陥ることが誰にでもあります。どうしても超えなければならない人生の課題(例えば大切な人や何かとの別れ・喪失に伴う悲哀や気持ちの整理など)に出くわしたときは気に病んだり、相談したくでも恥ずかしくてできないなど、一人で課題を抱えがちとなり、不眠や抑うつ、神経過敏や体の症状に発展してしまうこともあります。どうやって対処したらいいのか?どうやって乗り越えたらよいのか?、精神科の専門家として支援できることがあります。精神科医をはじめとして看護師、薬剤師、精神保健福祉士、作業療法士、臨床心理士、管理栄養士等、精神科医療とケアの専門家がたくさんいます。
困ったときにはお1人で悩まず、当院の職員に恥ずかしがらずに相談してみてください。ピンチをチャンスに変えられるよう、できるだけのお手伝いをさせていただきます。
今後も地域で信頼される明るい病院作りに、職員一同研鑽(けんさん)を積んでゆきたいと思います。
豊田西病院 理事長・院長:坪井 重博
基本理念
院是
「和を以って貴しと為す」
理念
- 人間尊重に基づく温かい医療とやすらぎのある環境づくり
- 地域の皆さんや諸機関との連携及び精神科医療の包括的活動
- 明るい職場づくりと自己研鑚
基本方針
- 急性期治療と療養治療による精神科入院治療の充実
- 外来医療支援体制の充実
- 医療・医療福祉・保健にまたがる総合的サービスの提供
- 時代の求める精神科医療の提供
- 地域精神科医療への貢献
看護理念
やさしさと豊かな人間性で、患者さんと心かよいあう看護を提供します。
看護方針
- 看護の基本に従い、安全を確保し、信頼される看護に努めます
- 看護の質を高めるため、日々研鑚に努めます
- 快適な療養環境を整え、看護サービスの向上に努めます
受診される皆さんへ
- 適切な医療を公正に受けることができます
- 充分な説明を受けた上でご自身の医療が受けることができます
- 個人のプライバシーを守ってもらうことができます
患者さんと接する私たちの10の指針
豊田西病院では、急性期治療を含めた入院治療、外来支援診療体制、社会復帰支援体制の3つを通じて地域精神科医療の提供に努力しております。
よりよい病院作りのため、また患者さん方とよりよい関係作りのため、私たち職員ひとりひとり全てが日頃から努力しようと気をつけている10の指針をご紹介したいと思います。
- どんな症状も、患者さん自身のせいではなく、「病(やまい)」から生じるものと考えること
- 患者さんに接しているときの自分自身の「こころ」の動きを意識し、親切でしっかりとした態度で接すること
- どの患者さんも、その「ひと」なりの人生を歩みながら「病」と闘っている事を考え、その「ひと」の自尊心に配慮すること
- 治療や世話を受ける側の「ひと」の立場に立って考え行動すること
- 患者さんを抱える周囲の「ひと」が背負う重荷にも気を配ること
- 患者さんのために「今、何ができるか」をいつも考えること
- 日々の仕事の中で、感動する心を忘れずにいること
- 専門知識や技術習得を通じて自己の向上を目指し、患者さんへのよりよい精神科提供に努力すること
- 各自の役割を自覚し、お互いを尊重し感謝しながら常にチームワークを大切にして連携すること
- 人権とプライバシーに配慮し、守秘義務を常に守ること
概要・沿革
創立
昭和43年12月
病床数
- 第1病棟
- 48床 精神科救急急性期医療入院料
- 第2病棟
- 60床 精神療養病棟入院料
- 第3病棟
- 60床 精神療養病棟入院料
- 精神科デイ・ケア(大規模)
- 定員50名
- 精神科デイ・ナイト・ケア
- 定員30名
精神科作業療法
社会復帰関係
就労継続支援B型事業
- サン障害福祉サービス「サン・ワークショップ」
- 定員 20名
共同生活援助事業(グループホーム)「サン・ヴィレッジ」
- サン・ドーム
- 定員9名
- サン・ライズ1
- 定員2名
- サン・ライズ2
- 定員4名
- サン・ライズ3
- 定員2名
- サン・ステップ
- 定員3名
指定特定相談支援事業所「サン・クラブ」
沿革
- 昭和43年7月
- 豊田西クリニック開院(昭和43年12月まで)
- 昭和43年12月
- 豊田西病院開院 85床
- 昭和56年4月
- 医療法人研精会設立
- 昭和59年4月
- 31床増床 243床(医局拡張)
- 昭和63年10月
- メモリアルホール・職員宿舎完成
- 平成3年12月
- 精神科デイ・ケア施設基準承認
- 平成6年5月
- 精神療養病棟届出受理
- 平成6年6月
- 精神科作業療法施設基準承認
- 平成6年9月
- 精神科ナイト・ケアの施設基準承認(県下初)
- 平成7年4月
- 通所授産施設(サン・ワークショップ)開設許可(県下初)
- 平成7年4月
- 福祉ホーム(サン・ドーム)開設許可(県下初)
- 平成9年9月
- グループホーム(サン・ライズ保見)開設許可
- 平成10年10月
- 地域生活支援センター(サン・クラブ)開設許可(県下初)
- 平成11年8月
- グループホーム(サン・ライズ保見ヶ丘)開設許可
- 平成12年4月
- 病床数198床に変更
- 平成13年12月
- グループホーム(サン・ライズ保見2)開設許可
- 平成15年4月
- 医療安全管理体制・褥瘡対策体制受理
- 平成15年10月
- 精神科デイ・ケア(大規模なもの)施設基準受理(2施設目)
- 平成15年12月
- 医療機能評価認定取得
- 平成16年2月
- 病床数168床に変更
- 平成16年3月
- 外来部門オーダリング導入
- 平成16年12月
- 精神科急性期治療病棟入院料1の施設基準受理
精神科デイ・ナイト・ケアの施設基準受理 - 平成18年4月
- 社会復帰事業新体系移行(就労継続支援B型 サン・ワークショップ)
- 平成19年3月
- 確定拠出年金(401K)導入
- 平成20年9月
- 医療機能評価更新受審(Ver.5)
- 平成20年12月
- 全館禁煙実施
- 平成21年4月
- 敷地内禁煙実施
- 平成21年6月
- 受動喫煙防止対策実施施設認定(第21-2号 豊田市)
- 平成23年7月
- 応急入院指定病院
- 平成23年11月
- 電子カルテ導入稼働
- 平成25年10月
- 機能種別版評価3rd. G:Ver1.0、認定第PA56・3号(認定3回目)
- 平成29年10月
- 精神科救急入院料1届出
- 平成30年12月
- 機能種別版評価3rd. G:Ver2.0 認定第PA56・4号(認定4回目)
病院機能評価の認定
財団法人日本医療機能評価機構とは
国民が適切で質の高い医療を安心して享受できることは、医療を受ける立場からは無論のこと、医療を提供する立場からも等しく望まれているところです。
(財団法人日本医療機能評価機構ホームページhttp://jcqhc.or.jp/より引用)
国民の医療に対する信頼を揺るぎないものとし、その質の一層の向上を図るために、病院を始めとする医療機関の機能を学術的観点から中立的な立場で評価し、その結果明らかとなった問題点の改善を支援する第三者機関として、財団法人日本医療機能評価機構は設立されました。
当院は日本医療機能評価機構の認定病院です。
教育制度
新入職者研修プログラム
新入職者向け研修会を開催し、理念や基本方針・患者さんとの関わり方において重要となる基礎知識を各専門職種が伝えています。新入職者の抱える不安を少しでも早く解消し、チームの一員となることを目指しています。
また他職種連携をはかる上での相互理解として、入職後半年間の病棟・各部署での実地研修を行う職種もあります。研修中は他職種の役割や業務内容を知る機会のみならず、スタッフ間のコミュニケーションの機会にも大いに役立っています。
院内勉強会
平成7年より始まった院内勉強会はテーマ・講師は各部署持ち回りで行っており、各部署の業務内容紹介や専門職の視点から発表してもらえるため、新たな気付きが得られる機会となっています。外部講師招いての講演会も実施しておりより専門的で正しい知識を多くの職員に伝えることが出来ます。
院内勉強会のもう一つの大切な役割が伝達講習です。外部研修で得られた知識をどうすれば院内で実践できるかを考え伝えることで、より深い理解へと繋がっていきます。
院内研究発表会・創意工夫発表会
日々の治療で抱いた疑問を研究テーマとして、各部署一丸となり1年かけて取り組み、発表する院内研究発表会は平成24年から毎年続けています。
当初は手探りで始めましたが、回を重ねる毎に発表内容・プレゼンテーション技術も上がり、日本精神科医学会学術大会や各職能団体の学会で発表することに繋がりました。
発表の機会は日常の診療技術において大きな自信となっています。
患者サービス向上・業務改善を目指すため創意工夫発表会も開催しています。
発表することはもちろん、他部署の発表を聞くことで”学ぶ””気付く”機会となり、新たな課題を発見・共有する場にもなっています。
外部講師をお招きしての講習会
より多くの職員と共に学びたいとの思いで外部講師をお招きし講習会を開催しています。
知識面の習得はもちろん、グループワークによる技術向上にも繋がっています。
- 成人の発達障害
- アンガーマネジメント
- アサーティブトレーニング
- コーチング型リーダーシップ
季節のフォトギャラリー
季節に一度、その季節を感じられるような風景写真の入れ替えをしています。
外来、病棟に彩りを与え、皆様に楽しんでいただいております。